本研修では服装が人に及ぼす要因の中から「気分」に着目し、様々な形態に「変化」することで着る人の「気分」に変化を生みだし「装う」ことの楽しさを広げるようなスカートをデザイン、制作した。
本体のパーツには縦に4本のスリットが入っており、これを靴ひものように閉じる形で配されたコードを引っ張ることで、ロングからミニまで丈を変えることができる。前後を独立して調整できるので、「後ろだけロング、前だけミニ丈」などのようにすることも可能。また、シルエットの変化だけでなく、丈を短くした際に生じるドレープによって、長い状態との印象の違いをより明確にすることを意図し、その効果が最大限に出るような素材の選択にも気を使った。さらに、黒いベロア生地の下に白いレースを重ねる構成にすることで、外側の丈の変化に伴って下のレースの見える面積も変わり、表情の違いも強調される。