メディアの影響で保護猫に対して暗い印象を持つ人が多く、譲渡後などの明るい部分を伝える機会が少ないことが問題として浮かび上がった。これを踏まえ本研究では、保護猫団体や実際に保護猫を飼っている方などの視点を時系列で伝えることで、上記のような先入観をポジティブなものに変えることを目的と定めた。
そのための具体策として、参加者が受動的に学ぶだけではなく共に保護猫を好きになるということを目指し、保護猫のイメージを変えるための方法を共に考え、共有できるワークショップをデザインした。ワークショップは一般の方と本学学生を対象に以下のような構成で全5回開催した。
ワークショップ後に行ったインタビューでは、「保護から譲渡を経て猫たちが幸せになっている実態を知り、活動の意義を学べた」「ペットを飼う際に保護猫を選択肢として考えたい」などの意見が得られた。本ワークショップを通して保護猫のイメージをポジティブに変えることができたと考える。