和紙のある生活を楽しむため、ナオロンを室内空間に取り入れる方法を検討した。
ナオロンとは紙漉きの製法を用いてつくられた和紙の風合いを持つ新素材である。ナオロンの光の透過性と点灯時と消灯時の風合いの変化を見出し、ランプシェードとしての活用を試みた。
デザイン・制作したランプシェードは4種類。織り加工を施したナオロンのブラケットライト、揉み加工と無加工のナオロンを交互につないだブラケットライト、ナオロンによる複数の形状パーツを組み合わせたペンダントライト、帯状のナオロンパーツで構成したペンダントライトである。
ナオロンの性質を把握することで従来とは異なる生活空間への取り入れ方を提示できたと考える。