映像メディアにおける字幕とは、文字ベースの情報伝達手段であるため、話し手の声質や声から感じる感情といった情報が伝わらないという問題点がある。
この問題を解決するための取り組みとして、字幕のフォントや色を変化させる、吹き出しをつけるといったものがあるが、字幕自体の加工は、可読性の低下などに繋がってしまう。そこで本研究では、字幕とは独立したワイプの中に、感情を表現したアニメーションを付加することで、声の感情を視覚的に表現した。
表す感情の種類は、怒り・悲しみ・喜びの3つとし、感情の表現は、抽象的な図形を用いたもの、天気や現象を用いたもの、表情と記号を用いたものを作成した。