現在、万年筆はユーザのこだわりに近づくようなリブランディングがおこなわれているが、万年筆収納時のペン立てには注視されていない。アンケート調査では、ユーザはペン立てに対して、「取り出しやすさ」を重要視していることが明らかになった。
本研究では取り出しやすさを「高さ、角度、容器形状」の3つに分け、ペン立て利用時の筋電図とユーザ評価の獲得を目的に本実験をおこなった。
その結果、取り出しやすさには「高さ」が影響し、差込口を机から低い位置に設定するとユーザは使いやすいと感じることが明らかとなった。
今後は差込口の高さの程度とユーザの使いやすさとの関係を明らかにすることが課題である。