国史跡・八王子城跡の集落地に散見する市管理地を対象に、資料調査と現地調査、関係者へのヒアリング調査を踏まえ、「小さな拠点」化を構想した。
提案する拠点は一般的なコンテナハウスと、スチールフレーム製モジュールとオプションパーツが構成するファサードを組み合わせるもので、戦国時代の木造民家のイメージからデザイン要素を抽出し、集落地に所在する一般的な民家に馴染むよう再構成した。
同構造により、多用途に対応できる他、メンテナンス性も高まり、長期的な運用コストを押さえられる。イベントの際はモジュールを道沿いに展開することで、かつての城下町を演出できる。
ヒアリング検証の結果、関係者から高い評価と期待を得た。