毎日大量に消費されるコーヒーからは大量の出涸らしが排出される。この出涸らしを限りある資源として、再利用と活用に新しい選択を与えることができると考えた。本研究では、出涸らしを主材として有効活用できるプロダクトデザインの提案を目的とした。
出涸らしとの“つなぎ”となる材料の比較実験と加工方法の検討により、出涸らしは再利用可能な素材であることが明らかとなった。
出涸らしからできた壁面タイルのデザインを提案した。タイル表面には出涸らし独特の質感があり、モダンな印象を与える壁面デザインは空間演出に長ける。未抽出のコーヒー豆を加えて製作することで、製作後もコーヒーアロマを残すことができる。