現在のイラストはアニメやゲーム、書籍にとどまらずSNSでも見られ、イラストそのものの価値が上がっている。絵の美しさに加え作家のアート性やスタイルの評価が上がり、絵作りをさらに超えたアプローチが必要になっている。流行はターゲットユーザの心理を突き、ユーザ間で情報が共有されるため、SNSでイラストが投稿される現在では効果的な要素であると考えた。
本研究で提案した手法は、流行の仕組みからキャラクターデザインの制作方法を構築し、次世代のキャラクターデザインを制作するというものである。結果として流行の仕組みを用いることで次世代のキャラクターデザインを予測することができ、キャラクターを制作する方法の1つとして生み出すことが出来た。本研究ではカラートレンドの仕組みを用いてキャラクターデザインの制作を行ったが、他の流行の仕組みを用いることで、本研究で構築した制作方法とは異なる結果が見られるのではないかと考えている。