現在、色覚検査は健康診断の必須項目ではないため、自らの異常に気付かないまま過ごすことがあると考えられる。そこで身近に色覚異常の有無が判断できるツールがあれば、自分が色覚異常の可能性があるかどうか知ることができると考えた。
本研究では、ゲーム内の表示色を色覚検査の仕組みを取り入れた色の組み合わせ方に変更できるリズムゲームを作成し、被験者の色覚異常の可能性の有無を判断できるか検証した。検証の際はSamsung社のGalaxy Tab S7+を使用し、被験者は色弱者の体験ができる特殊フィルタを使用したメガネをかけて実験を行った。実験は13名(男性6名、女性7名)、年齢22歳~23歳を対象に行い、色弱メガネをかけた状態とかけていない状態のゲームプレイ結果を集計し、難易度ごとに色を変えたノーツのミスの数を比較した。結果は色弱メガネをかけた状態とかけていない状態で、色付きノーツのミス数に差はあまり見られなかった。