患児にとって、手術は大人以上に恐怖感や不安感に苛まれるものである。その理由の1つが、処置治療が必要な臓器はどこにあり、どのようなカタチで、どのような働きをしているかなどが理解できないことが要因に挙げられる。そこで、自己投影することで処置治療の理解を深めることができれば、それが恐怖感や不安感を軽減できると考えた。
本ツールは、組み立て式の人形型ツールである(200×100×40mm)。樹脂で成形しているため、患児はその時々の気持ちを顔に直接ペンで描き、自己投影し易くなる。医療者・養育者と一緒に扱うことで、理解と気持ちの両面からサポートできるツールである。