信号のない横断歩道に歩行者が待機している状況において、運転者に一時停止を促すための立体路面文字標示の研究を行った。この標示は、運転者視点からは文字が縦横比1:1で見え、通常の標示よりも可読性の高いことが特徴である。
本研究では、「歩行者優先」の文字を対象として、可読距離の実測実験、設置数や位置による運転者の一時停止意欲の評価実験、標示の有無による運転者の注視挙動実験を行った。その結果、立体路面文字標示は通常の標示と比べて20m遠くから可読できること、設置数は多い方が良いが歩行者への注視を高めるためには、標示は横断歩道から離れた位置に設置するのが望ましいことが分かった。