本研究では、竹を有効活用した方法を見出すことを目的とし、竹集成材と竹布を組み合わせた軽量で運搬性・収納性に配慮した収納家具を2タイプ(A・B)デザインした。
Aタイプは、収納部分を竹布によるポケットタイプとし、竹集成材によるフレームにスナップで取り付け、Bタイプは、竹集成材のフレームに棚板や竹布による収納部分を取り付ける。いずれも収納物の種類などに応じて収納部分を選択できる。また、3組のフレーム部材を真田紐による紐蝶番で接合し、折り畳みや可変を可能とした。
竹を原料とした材料を用いた部材で収納家具を構成したことで、竹有効活用のひとつの方法を提示できたと考える。