本研究では、国産竹100%を原料とした竹紙に着目し、国産竹の利用拡大を図る方法を見出すことを目的とした。
竹紙に立体加工を施すことで、スツールの構造に応用し、荷重に対する強度、視覚的効果が期待できるハニカム構造を採用した。この構造を用いデザインしたスツールは、正六角柱によるハニカム構造を用いた竹紙の白色を活かしたスツール、4色の正三角柱によるハニカム構造を用いたスツール、断面形状が長方形、正方形の2種類の直方体によるハニカム構造を持つアシンメトリースツールである。
紙というシート材に立体加工を施し、スツールに応用したことで、従来の竹紙にはない活用方法を提案するに至り、国産竹活用方法の一例を提示できたのではないかと考える。