ユニバーサル社会の実現に向け、ユニバーサルデザインが取り入れられることも多い。手すりの設置や設計についても例外ではない。しかし、手すりの評価指標については定性的な研究が多く、定量的な指標を用いた研究は多くない。
本研究では、握りやすい階段用手すりの開発を目的に、定量的な評価指標として力学的負荷を利用するため、荷重計測可能な階段手すりシステムを開発し、階段上り実験を実施した。その結果、単位体重あたりにおける手すりに対して、垂直に作用する荷重は握力の約2~3倍程度であることを明らかにすることができた。今後はそれぞれの力学的負荷の計測精度向上することで、力学的負荷の評価指標への利用の可能性を検討する。